「何処に行こうか」
「まずは 『三ツ石』 だろう。 『魚座』 もかなり気になるが…」



「よし。付いて来い！」
「大丈夫か？」
「海の事なら任せておけ」



「道沿いに歩くのだな」





「……森？」



「今日は海に行く予定だったな？ 山登りではなく」
「……」



「看板があったぞ」



「地図を持参すれば良かった」
「お前が余りにも 自信満々に迷うから――」



「その道を まっすぐ進めば海が見える」
「本当か？」



「向こうから 潮の香りがするだろう？」



「ああ 本当だ」



「あれが 『三ツ石』」
「太平洋を一望出来る。絶景だな」



「帰りは私が案内する」



「では 任せるとしよう」



「この通りにあるのだな？！バス停は」
（迷宮に迷い込んだか…）