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<おでかけ>


星の王子さま ミュージアム

『ネタバレ』
あります
未読の方 注意!


「金色の草原を見ると 『星の王子さま』 を思い出すな」

「誰だ?」
「知らないのか?」





「彼だ」





「?」



「――小さな星で 1輪の薔薇と暮らしていた王子さまは、
 ある日疲れて一人で旅に出る。」




「彼は星を廻って 色々な人に会った後
 地球に降り立ち 語り部である 『ぼく』 と出会う――」




「第二次世界大戦中 書かれた物語だ」



「この町並みは 当時のフランスをイメージしたものだな」



「――孤独だった二人は意気投合し 語り合う――」



「『星が美しいのは 目に見えない花が一つあるから』



「『砂漠が美しいのは どこかに井戸を隠しているから』」



「『人間が美しいのは 心の中に大切なものを持っているから』
 …そうなのか?」




「かもな」



「では 資料館に入ろうか」



「作者はサン=テグジュペリ。
 飛行士でありながら作家活動し 挿絵も自分で描いた」




「レプリカか」
「『肝心な事は 目に見えない』 のだ。心で見ろ」



「子供時代 作者が過ごした礼拝堂を再現した建物だ」



「王子さまは最後 どうなった?」



「ヘビの力を借り 肉体を放棄して、魂だけで薔薇の待つ星に帰った」



「サン=テグジュペリは?」



「本の出版後 飛行機で消息を絶った。
 王子さまを追い 星に飛んで行ってしまったのかも知れんな」




「……読んでみたくなった」
「帰ったら貸してやろう。家まで無事 辿り着けたら、な」
         前ページ 次ページ   2015.10.26