力を合わせて?
兄の言い分と
弟の思惑 |
「休憩しないか。カノン」
「ああ」
「しかし 本当に手伝う気だったのか?その格好で」
「無論だ」
「実は お前から声が掛かるのを待っていたのだ。
『手伝って。兄さん』
『仕方ないな。ここはこう…』
『うわぁ、さすが兄さんだ。敵わないや』
『カノン。困った事があれば いつでもこの私を頼るが良い』
『うん!!』
と、微笑ましい兄弟のコミュニケーションを…」
「何処のカノンだ!それは!!」
「…ところで 家事は出来るのか?」
「出来るわけなかろう。さっきもカップをひとつ割ってしまった」
「サガ、(一から教えるの面倒だから)家事は俺がやろう。
お前は(家庭の)平和のために、仕事だけしてくれればいい。
(その方が被害が少なくてすむからな)」
「…カノン」
「解った!では仕事に行って来る。後は頼んだぞ」
(はぁー、これで作業に集中出来る…)
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