温泉
慌ただしい日常から
抜け出そう |
「『温泉宿・ペア無料招待券』?」
「海界の連中に押し付けられた。
期限が今週までだから すぐにでも出発して――」
「温泉か。良いな」
「だが 休み明けに提出する資料を仕上げなければならない故、
今夜は徹夜になりそうだ」
「だったら俺も」
「いや、彼等の心遣いを無駄にしてはいけない。
お友達と一緒に行っておいで」
「お友達?」
「今 デスマスクが宮にいる筈だが」
「デスか…」
「ゆっくりして来ると良い。お土産 期待している」
(今頃誰かと湯に浸かっている頃だろうな。 か、彼女…とか?)
「……」
『逆・ゴールデン トライアングル!!』
「何事っ?!」
「土産だ」
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