三崎
海を見下ろす断崖と
打ち寄せる荒波 |
「少し遠出しないか?」
「観光?」
「まあ それもあるのだが…」
「早く着き過ぎたな。海岸線を散歩しよう」
「ウミウの生息地らしい」
「良い眺めだ」
「ああ」
(だが 見覚えがあるような…)
「潮が引いている。下に降りてみよう」
(こ、これは……!!)
(岩牢!!?)
(幽閉されるような事をした覚えは…
だが神を欺いた大罪は 決して許されないとかどうとか…)
「貝があるぞ」
(食料の心配をされている?!)
(3日位なら …ちゃんと改心したし俺 出られるよなぁ…)
「名残惜しいが時間だ。移動するぞ」
「…解った」
「よし 開店時間」
『とろまん?』
「是非食してみたいのだが 一人での購入は恥ずかしくて。
付き合わせて悪かったな」
「……俺の方こそ済まなかった。色々…」
「?」
「今日は奢る」
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