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 恋人岬
 
 旅の恥は 道連れ
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             「年間25万人が訪れる 景観の良い岬があると聞いた」
            「行ってみようか」  
 「着いたぞ。『恋人岬』」
 (同行する相手 間違えてるだろ!)
 
 
  
 「道なりに 進むのだな」
 
 
  
 「『愛の鐘』 と 『金の鐘』。どちらに行こうか」
 
 
  
 「やはり 『金』 だろう」
 
 
  
 
  
 (崩落… 恋とは脆いものだ)
 
 
  
 「展望デッキまで 結構距離があるな」
 
 
  
 「階段も急だ」
 
 
  
 「此の歩道は手を繋いで歩くのが 正式な作法らしい」
 「転倒防止のためか?」
 「だろうな」
 
 
  
 「あと少し」
 
 
  
 
  
 「これが 『愛の鐘』?」
 「恋人の名前を呼びながら3回鳴らすと 成就するそうだ」
 
 
  
 「折角来たのだから 試してみるが良い」
 「戻るぞ。寒くなってきた(色んな意味で)」
 
 
  
 「此処は 恋人達の聖地なのだな」
 
 
 
  
 「二人で訪れ 互いに永遠の愛を――」
 「あ!」
 
 
  
 「猫が ○ンコしてる!!」
 「…お前は情緒が無いな」
 
 
  
 「あの店に寄って帰ろう」
 
 
  
 「買い物か?」
 
 
  
 「ああ」
 
 
  
 「聖域の皆に土産を」
            「貰った奴 反応に困るだろうなぁ…」
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