「「いただきます」」



「カノンは 何でも出来るのだな」



「これくらい 誰でも出来るだろう」



『…ケーキが食べたい…』



「はぁ？」
「作れないか？」



「出来る出来ないの問題ではないだろう。
　２８歳男が 兄のために作った手作りケーキが食いたいか？」


　　　　　　　　　　(（（ うっとり ））)



「…そ、それに 想像してみろ！
　大男二人が向かい合って もそもそケーキ食ってる姿を」



「お前の言いたいことは 良く解った」
「解ってくれたか」



「 私としたことが カノンのケーキを独り占めしようなどと、
　了見の狭い考えをしてしまった。
　本当にすまない。
　皆に声を掛けておくから、存分に作るが良い」



「待て！！都合の良い解釈をするな！！」